【身体のゆがみ】とは分かりやすく言うと【背骨や骨盤のズレ】のことを言います。
私たち人間は、当然のように「2足歩行」をしていますが、もともとは他の動物と同じように、「4足歩行」をしていました。2本の足で立ったり、歩いたりする人間の姿勢は、地球の重力に逆らう姿勢で、私たちの骨や関節、筋肉には、知らず知らずのうちに、大きな負担がかかっています。したがって、重力に逆らう姿勢を取り続けることが、【身体のゆがみ】の根本的な原因となっていると考えられます。
しかし、重力に逆らう姿勢だけが、ゆがみの原因ではありません。
生まれてからの日常生活におけるさまざまな生活習慣の積み重ねこそが、ゆがみの大きな原因となっているのです。
身体のゆがみを起こす原因には
などがあります。
【身体のゆがみ】が根本的な原因となり、肩こり、頭痛、五十肩、変形性関節症、腰痛、関節痛、ぎっくり腰、寝違え、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、坐骨神経痛などの症状が起こってきます。
身体のゆがみを感じられるている方や周りから姿勢が悪いと言われている方はひどくなる前に早めにご相談ください。
【肩こり】とは、首すじ・首のつけ根から肩・背中にかけて張った、こった、痛いなどの感じがして、頭痛や吐き気を伴うことがあるものです。
首と肩の周辺にはさまざまな筋肉があります。これらは重い頭や腕を支えて立っているだけでも緊張し続けており、緊張が続くと筋肉が疲れて疲労物質がたまり硬くなります。
それが血管を圧迫して血液の循環を悪くしたり、末梢神経を傷つけたりして、こりや傷みを起こします。また血行不良になると、筋肉に十分な酸素や栄養が供給されず筋肉に疲労がたまって、更に筋肉が硬くなるのが原因となります。
【四十肩・五十肩】は一般名であり、正式名称は【肩関節周囲炎】や【疼痛性肩関節制動症】と言います。
肩関節は本来、筋肉や靭帯、滑液包(動きを良くする液の袋)、腱板(関節を安定させる奥の筋肉)といった様々な組織が正常に動くことで、安定した動きを作り出しています。 それらの変性や炎症などで、肩の痛みや動きの制限を引き起こすもので、40歳から60歳までに集中することから、一般的に【四十肩・五十肩】と呼ばれています。
症状には、
・きっかけは無いが、痛みや可動域制限が出始めた
・症状が1週間経っても治まらない
・安静にしていても痛みがある
・寝るときに痛みが強くなる
・肩だけでなく腕の方にも痛みがある
・手が背中に回らない
・髪を洗うのが難しい
・服を着るのに一苦労
・痛みが治まったが可動域制限が治らない
などがあります。
1つでも当てはまる方は早めにご相談ください。
【変形性膝関節症】とは、膝の関節の軟骨の質が低下し、少しずつ擦り減り、歩行時に膝の痛みが出現する病気で、特に膝の内側に痛みが出やすいです。
痛みを出す原因には2つあります。
1つ目は、擦れて関節内に浮遊している軟骨を滑膜が吸収して滑膜に炎症が起きる痛み。
※滑膜とは、関節を覆っている関節包という袋の内側を構成する組織で痛みを感じる感覚神経が多く存在する組織のこと。
2つ目は、変形性膝関節症が進行して、軟骨も擦り減り切ってしまい軟骨の下にある骨が関節内で剥き出しになり上下の骨同士がぶつかり骨棘という変形が起こる痛みです。
男女比は1:4で女性に多くみられ、高齢者になるほど罹患率は高くなります。
正座や階段の昇降が困難となり、末期になると、安静時にも痛みがとれず、変形が目立ち、膝がピンと伸びず歩行が困難になってしまいます。
初期症状として、
①朝起きた時や動き始めに感じる膝の「違和感」や「こわばり」
→そして動いていると治まる。
②立ち上がった時や階段を下りる時に痛む
③正座する時に痛む
などがあります。
頭痛には、「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」の3つが代表的なものとしてあります。また「緊張型頭痛」と「片頭痛」が、混在する人もいます。
「片頭痛」とは、ズキズキと脈打つような痛みが特徴の頭痛です。男性に比べて女性に約3倍多く見られる頭痛で、脳に血液を送る血管が拡張すると頭痛が起きやすくなります。吐き気が強く、光や音に過敏になることが多いです。またストレスや疲労のほか、寝すぎ・寝不足といった不規則な睡眠、梅雨や台風時期の低気圧といった天候の変化などがきっかけで頭痛が起こったりもします。空腹も頭痛の引き金になりますので、朝食を抜いて出勤するといった行動は避けた方が良いです。
「緊張型頭痛」とは、頭全体が締めつけられるような痛みがある頭痛です。精神的なストレスや、長時間同じ姿勢がつづくといった身体的なストレスが原因で首や頭の筋肉が緊張し、血流が悪くなることで起こると考えられています。また、目の使い過ぎによる疲労が筋肉のコリを引き起こし、頭痛を誘発することもあります。
「群発頭痛」とは、目がえぐられるような激しい痛みで、必ず頭の片側に起こる頭痛です。一度症状が出ると、1~2カ月間、ほぼ毎日、同じ時間帯に頭痛が起きるようになります。多くの場合、痛みは15~180分程度続きます。体内時計が関係しているのではないかともいわれています。
アルコールを摂取する方に多く発症し、季節の変わり目にも起こりやすいです。
【ぎっくり腰】は一般名であり、正式名称は【急性腰痛症】と言います。その名のとおり、いきなり腰が痛くなる症状を指します。何の前兆もなく腰に強烈な痛みが生じることから、海外では【魔女の一撃】という別称がつけられています。
ぎっくり腰というと、すぐに腰の骨がどうにかなってしまったことをイメージしますが、主なきっかけは腰や背中の筋肉・筋膜の損傷です。
原因は多様で、重たい荷物を持ち上げたとき、仰向けの状態から勢いよく体を起こしたとき、急に体をひねったとき、くしゃみをしたときなど、日常の何気ない動作がいくつかあげられます。基本的には安静にしていれば治りますが、適切な対処をせず、急性腰痛を繰り返していると腰椎椎間板ヘルニアを合併したり慢性腰痛へ移行することがあります。
【寝違え】は一般名であり、正式名称は【急性疼痛性頸部拘縮】や【頸部捻挫(頸椎捻挫)】と言います。
寝違えは、首周辺の筋肉が軽度の肉離れを起こしている状態を指します。
首周辺の筋肉に負担がかかっていたり、疲労が溜まっていたりすると寝違えが起こりやすくなります。
起床時に起こりやすいことから寝違えと言われていますが、急に振り返った時や、同じ姿勢から首を動かした時など起床時以外の時にも起こります。
【椎間板ヘルニア】とは、背骨の腰部の椎骨と椎骨の間でクッションの役割を果たしている軟骨(椎間板)が変性し、組織の一部が飛びだすことをいいます(ヘルニア=何かが飛びだすこと)。 このとき、飛びだした椎間板の一部が付近にある神経を圧迫し、腕や手、腰や足に激しい痛みやしびれなどの症状を起こします。
大きく分けて、頸椎椎間板ヘルニア、胸椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間板ヘルニアの3種類があります。
椎間板ヘルニアの中でも特に腰椎椎間板ヘルニアと頸椎椎間板ヘルニアが多発しやすいです。
【坐骨神経痛】は「病名」ではなく「症状」のことを言います。
坐骨神経痛とは、腰から足にかけて伸びている「坐骨神経」がさまざまな原因によって圧迫・刺激されることで腰、お尻、足、指先に痛みやしびれが出るような症状のことを指します。
坐骨神経痛を起こす原因には、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、梨状筋症候群(お尻の奥にある筋肉が原因で起こるもの)、腰椎症性神経根症、脊椎・脊髄がん、骨盤内のがんなどがあります。